機械浴での入浴介助の注意点

機械浴とは、自身の力で入浴するのが困難な利用者さんを機械で補助する入浴方法のことです。
入浴介助を行う介護職の環境は、人手不足や身体への過度の負担などさまざまな問題があります。
しかし、機械浴は時間や手間が軽減できる入浴方法となっているため、介護職を取り巻く環境の改善にも一役買っているのです。
ストレッチャーに寝た状態のまま入浴することをストレッチャー浴と呼び、これにより座ることができない利用者も入浴できます。
この際、利用者にタオルをかけるなど、配慮も忘れないようにしましょう。
機械の操作や、入浴介助に気を取られてしまわないよう心掛けることもポイントです。
また、椅子に座った状態のまま入浴できるものもあります。
これはチェアー浴と呼ばれ、専用の椅子に座り、開閉式の浴槽に入って入浴します。
浴槽をまたぐ必要がないこと、自身で体を洗えることがメリットでしょう。
チェアー浴は周囲の状況も分かるため、安心して入浴できることもメリットの一つです。
機械浴では、事故を防ぐため、使用方法についてよく学び、確実に操作できるようになってから携わることが大事です。
利用者をしっかり固定し、目を離さず、安全確認を怠らないようにしましょう。
入浴中は、利用者に声掛けをしっかりして、リラックスしてもらえるように心がけてください。
入浴介助を受けながら自力で入浴できる場合は、機械浴の利用を避けることが望まれます。
機械浴は便利ですが、利用者の身体能力を奪ってしまわないように安易に行わないようにしましょう。