入浴後のケアのポイント

介護職員は、高齢者の入浴をサポートする入浴介助だけではなく、入浴後のケアも行います。
では、入浴後のケアとはどのようなことをするのでしょうか。
まず、タオルを使って押さえるように水分を拭き取り、髪はドライヤーで手早く乾かします。
足の裏が濡れていると、転倒に繋がるため、丁寧に拭き取るようにしましょう。
また、足の指も濡れたまま靴下を履くと、蒸れてしまい水虫になる恐れがあります。
隅々まで、丁寧にきれいに水分を拭き取ることがポイントです。
さらに、入浴後は血圧の変動があり、ふらつくことがあります。
ふらつきは転倒の危険を招くので、タオルを引いた椅子に座って着替えのサポートを行いましょう。
この際に腕に拘縮や麻痺がある場合、麻痺のある腕から袖を通すことがポイントです。
ズボンをはかせる時も同様で、麻痺等がある場合は、その足から履かせていきます。
また、これらの作業を行う場合、立ったり座ったりの動作をするため、細かく現在の気分を聞くようにしましょう。
もし、気分が悪かったり、体調が優れなかったりする場合は、いつでも対処できるようにしておきます。
さらに、少し目を離した隙に事故にあうこともあるので、目を離さないようにします。
また、処方された軟膏や保湿剤があれば塗ります。
入浴後は爪が柔らかくなっているので、爪が伸びていたら切っておくと良いでしょう。
水分補給もしっかり行い、休息も入れることを忘れてはいけません。
入浴だけではなく、このようにその後のケアもしっかり行うことが大切です。